読書が苦手、本を読まない人が
読書が楽しくて好きになる「本の読み方・選び方」に関する
外山滋比古さんの名言をご紹介します。
本は買って読む
本を選ぶのが、意外に大きな意味をもっている。
人からもらった本がダメなのは、その選択ができないからであり
図書館の本を読むのが面白くないのも、他力本願なところがあるからである。
いやな本は放り出す
自分の判断で本を選び、自分の金で買う。
買った以上、読む義務のようなものが生じやすいが、
読んでみて、これはいけないと思ったら、読みかけでもさっさと放り出す。
いやな本を読んでも得るところは少ない。
あえて読書を中断する
本を読んでいると、興味の山もあれば谷もある。
読むコツは、山のところ、山へさしかかるところで休止することである。
もう少し読み続けたいという気持ちをもったところで、あえて読みやめる。
そうすると、あとで本を開くきっかけがつかみやすい。
読み捨てる
本は読み捨てでかまわない。
本を読んだら、忘れるにまかせる。
心に刻まれないことをいくら記録しておいても何の足しにもならない。
読後の余韻を使う
本を読んで、すこし飽きや疲れが生じたら、休む。
すぐ別の本に手を出すようなことをしてはまずい。
ぼんやりして、頭をリフレッシュしたら、本に戻らず、考えごとをする。
いくらか読書の余韻があって、他のときとは違った思考があらわれる。
乱読する
創造力のある、発見できる頭をつくるには、でたらめの読書が役に立つ。
手あたり次第、読んでみる。
わからなければ飛ばすが、面白いところがあったら、じっくりつき合う。
何度も読める本を見つける
何度も読めるのは、どこか面白いからである。
何が面白いかといって、自分の考えを出すことほど面白いことはない。
わからないところを自分の理解、自分の意味で補充するのは、一種の自己表現である。
読んだ冊数を誇らない
これはと思った本は、一度読んだだけで満足してはいけない。
三度、五度と読んで、新しい発見と感銘がある-それが”我が人生の本”となる。
そういう本が三冊もあれば、立派な読書人であるとしてよい。
愛読書はつくらない
よりよく生きるため、新しいものを生み出す力をつけるために本を読む。
著者や作者に対する敬意は良いが、とりこになったりすることは避ける。
むやみに愛読書をこしらえて、得意になるのは弱い精神である。
書籍に思考を奪われない
人の考えを、自分の考えたことのように思い出すと危ない。
本を読みすぎてはいけない。
考えるじゃまになるような知識はない方がよいのである。
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